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評価:8.0/10点満点
2009年51本目(47作品)です。
大手出版社で働く佐々木陽子(観月ありさ)は、雑誌の副編集長を務めるキャリアウーマン。
仕事に生きがいを感じ、念願の編集長への昇進が決まった矢先、取材旅行先のベトナムでお酒の勢いで関係を持ってしまったフリーカメラマン・工藤哲也(谷原章介)の子供を妊娠。
キャリアを取るか、子供を取るか、究極の選択を突きつけられるも、良き相談相手の大野春江(松下由樹)たちとの出会いによって、子供を産もうと決心をするのでした。
Yahoo!の映画レビューでは評価が芳しくなかったため、お客さんは少ないだろうと予想していましたが、見事に外れました(泣)
母子健康手帳や、マタニティマークを提示すれば、千円で鑑賞できる特典もあってか、妊婦の方も鑑賞に来ていましたね。
大ヒットドラマ「ナースのお仕事」のスタッフ・キャストが再結集し、仕事と育児の両立の難しさや、社会的背景を織り交ぜて描いた出産コメディとなっております。
この映画を見て思ったことは、
子育てと言うのは、父親と母親が一緒に二人三脚になってやらなければいけないということですね。
もちろん、産むのは女性で、出産が大変だということは、この作品を見ても感じましたが、出産のきっかけを作ったのが男性だというのも事実。
だからこそ、どんなに忙しくても、育児を奥さんに一任せず、夫も積極的に育児をするべきなんだと痛感しました。
ただ、陽子たちの行きつけの産婦人科が催す父親向けの育児セミナーのシーンを見てると、子育てが大変なんだなと分かると同時に、男女問わず「仕事が一番!」と考えている方は、出産どころか、結婚も望まないだろうなと思いました。
現に、高校・大学時代で多くの同級生は「結婚は早いうちにしたい」とか「30歳になる前に結婚したい」と言っていましたが、現時点で、できちゃった結婚以外で結婚したという情報はほとんど耳にしません。
やはり、理想と現実のギャップといいますか、一番は結婚して子供が出来ても生活が苦しくなるなどの経済的事情が背景にあるのでしょうか…。
映画のレビューサイトを見ていると、「少子化問題に真正面から取り組み、日本の将来に希望を与える作品」とか「不安や迷いを払拭してくれた作品」という書き込みを見ましたが、出産や育児の大変さや、産婦人科医療の実態などを痛感し、かえって不安になる人が多いのではないかと思いました。
さて、作品の評価に参りますが、笑えるところはしっかり笑えて、真面目なシーンはとても真面目という「ナースのお仕事」同様、メリハリがあってとても面白かったです。
主人公の観月ありさはキャリアウーマン役をしっかりと演じきっていました。
「仕事の出来る女は嫌われるのよ!」と友人と話していた言葉が見事に当てはまるような役柄で、谷原章介も「ハンサム★スーツ」のときのようなお茶目なキャラクターがピッタリの役だったと思います。
キャスティングの中では、産婦人科医の平塚先生を演じていた斉藤由貴は、どんなときも表情を変えずに、アドバイスをしたり、陽子のことを思ってあえて厳しいことを言うなど、とてもいい味を出していました。
また、ベテラン妊婦役の松下由樹は、来院してきた妊婦には病院関係者のようにあれこれ話かけたりと世話を焼く姿は、一見、お節介でうざったい「おばちゃん」にも見えますが、体を気遣ってヨガ教室に誘ったり、出産のや夫婦生活の悩みの相談に乗ったりと、新米妊婦の陽子をしっかりとバックアップしており、ストーリーの設定が変わっても、観月ありさと松下由樹のコンビは抜群で最高でした!
展開としては、起承転結の「転」まではしっかりしていましたが、多くの妊婦が運び込まれて出産する終盤の分娩室でのシーンに、どうもグダグダ感の印象が否めません。
冷静になって考えれば、現代の日本の医師不足問題や産婦人科医療の実態をリアルに描いているシーンではあるのですが、それをコメディ調にしていることで、説得力を失くしているのが実に惜しかったです。
この終盤のシーンでは、笑いを取る必要はなかったのではないかと思います。最後に、監督の欲が出たのかもしれませんね。
しかし、主治医が一人しかいない診療所に、一気に5人の患者が駆けつけてきて、総合病院や公立病院も手付かずの状態となると、経済的事情とはまた違った意味で出産に不安を覚えてしまうのではないでしょうか。
日本の医師不足や医療問題は本当に何とかならないのかとも思いました。
その一方、分娩中に「女ばかりこんな苦しい思いをするなんて不公平よ!」、「やっぱ子供なんて作らなきゃ良かった」など、もうすぐ母親になる陽子の言葉がいただけませんでした。
また、分娩中に不平不満を言うくらいの余裕があるのかどうかも疑問です。
僕は出産に関しては良く分かりませんが、おそらく、何も言えなくなるくらい出産は苦しいのではないでしょうか。その辺りの役作りをもう少しちゃんとしてほしかったです。
終盤のドタバタ劇は笑えるところは笑えましたが、やや拍子抜けする部分があったのが残念です。
前述したとおり、観月ありさと松下由樹のコンビがこの作品においても健在のため、「ナースのお仕事」を楽しく見ていたという方にも楽しめる内容になっています!
これから父親・母親になる人には、良い意味でも悪い意味でも、「予習」を兼ねてこの作品を見ることをオススメします!
また、幼稚園や小学生の子供を持つ親御さんは、性教育の一環として一緒に見に行くのも良いかもしれませんね。
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最後のシーンはいみじくも
>日本の医師不足や医療問題は本当に何とかならないのかとも思いました。
このために用意されたものでしょうね。私は逆にコメディっぽくみせることで、逆に洒落にならない現実が際立つのかなーって観てました。
観月ありさと松下由樹コンビは安定感あって楽しいですよねぇ。まあ、2時間ドラマでもいいんじゃないかって言う噂もあるといえばあるんですが、それはそれということで。(笑)
「ナースのお仕事」が好きな人は間違いなく観た方がいいし、楽しめますよね♪