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![60歳のラブレター [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51PjA0QmhbL._SL160_.jpg)
評価:7.5/10点満点
2009年49本目(45作品)です。
住友信託銀行が毎年行っている応募企画「60歳のラブレター」の実写版です。
大手建設会社の専務・橘孝平(中村雅俊)は、定年退職を期に離婚。
家庭と会社のために働いてきた孝平は、定年後は愛人の根本夏美(原沙知絵)とベンチャー企業を共同経営し、若いスタッフと共に本当にやりたい仕事をこなす日々。
その一方、離婚して自由になった妻・ちひろ(原田美枝子)は、友達も増え、遅い恋のチャンスが到来するのでした。
家族のために働いてきた人たちが、第2の人生をどう生きるか考える年代である60歳。
全国から寄せられた手紙をまとめた書籍「60歳のラブレター」を原案に、仕事一筋の夫と離婚をする妻、恋に奥手の独身カップル、突然の病に対峙する魚屋夫婦と、タイプの違う3組のカップルの人生模様を挟み込み、等身大の60歳の姿を描いたラブストーリーとなっています。
主要キャストの6人全員がベテランの俳優だけあって、一つ一つのセリフにとても重みがありました。
また、3組のオムニバス形式のストーリーのようで3組に全く接点がないわけでもなく、展開も3組の様子を行き来するのですが、決して話は混乱しないため、脚本は非常に丁寧でわかりやすく出来ております。
3組のカップルの中で僕が一番感動的だったと思うのが、夫婦漫才のようなコンビが非常に面白かった、松山正彦・光江夫妻役のイッセー尾形と綾戸智恵です。
糖尿病を患う夫に向かって「コラ!糖尿!」とか、「あんたにお金があったら、慰謝料を請求してとっくに別れてるよ」などと、毒のある会話で一見、愛は尽きているかのように思える夫婦なのですが、光江が脳腫瘍で手術をし、意識が回復するまで「ミッシェル」という曲をギター片手に夜通しで歌うシーンが特に良かったです。
決して上手とは言えないのですが、麻酔が切れるまで手術が成功したか分からない状況だけに「絶対に助かってほしい!」という気持ちがすごく伝わってきました。
光江の方も、夫が欲しがっていた27万円のギターをヘソクリで買い、ギターケースの中には日頃の感謝の気持ちを込めたラブレターを入れるなど、普段は毒のあることを言っていますが、「やっぱり好きなんじゃん!」と思わず突っ込んでしまうほど、素敵でした。
また、医師の佐伯(井上順)が翻訳家の麗子(戸田恵子)に宛てた英語のラブレターは、容易に和訳できる至ってシンプルな内容ですが、その手紙を麗子に訳してもらう設定もベタではあるものの、麗子に対する愛情がいかに強く持っているかが、ひしひしと伝わってきました。
余談ではありますが、佐伯に再婚を勧める一人娘の理花(金澤美穂)が、
「お父さんの介護は私がやるんだよ。遅く生まれた子供の身にもなってよ!」
と佐伯に放つ言葉が、現代の日本の晩婚化を象徴するセリフで、とてもリアルに聞こえました。
最終的には、それぞれのカップルがラブレターを送るわけですが、最後の孝平のラブレターならぬ謝罪文がどうも都合のいいようにしか聞こえず、しっくりときませんでした。
「すべてを捨ててきた」という孝平ですが、この展開は身勝手な願望にすぎないのではないでしょうか。
元の鞘に収まった瞬間に咲いてなかったラベンダー畑が満開になったり、上手とはいえないラベンダーの絵を披露するなど、思わず失笑してしまうシーンもありました。
仕事しか頭になく、家庭を考えなかったうえ、若い愛人を作って不倫を続けたのに、あっさり許して許してしまうという設定は、何が何でもハッピーエンドに持っていきたかったという制作側の目論見だと思われても仕方ありません。
それとも、ちひろは離婚後も孝平のことがまだ好きだったという演出にしたかったのでしょうか…。
2組のエピソードが心温まるものだっただけに、最後の最後で冷水を浴びせられたような一気に冷めた気分でした。
ハッピーエンドになるんだろうなと予想はしていましたが、孝平とちひろの再会シーンだけはもっと具体的に描いて欲しかったですね。
扱っているテーマがテーマだけに、いわゆる「アラ還」が中心のお客さんの中で、20代の僕はとりわけ浮いていましたが、確かに後味は悪かったものの、それまでの展開は良かったので、これから結婚しようと思っているカップルや、アラサー、アラフォー世代の方でも十分に楽しめる作品だと思います。
<今の夫婦生活に満足していますか?あなたの夫婦関係をチェック!>
ここで、パンフレットに書いてある今の生活の満足度調査をしたいと思います。
いくつあてはまるか、結婚していない方もぜひチェックしてみてください。
01.幸せは、結婚して末永く夫婦仲良く暮らすことだと思う。
02.自分は恋愛結婚だった。(もしくは恋愛結婚がしたい)
03.パートナーには言いたいことは言える関係だ。
04.相手の健康状態が気になる。
05.相手に「おい!」「ねぇ」と呼ばれるのは仕方ないと思う。
06.周りに夫婦生活を応援してくれる家族がいる。
07.夫が家事を手伝ってくれる。家事を妻任せにしない。
08.夫婦仲良く暮らす秘訣がある。
09.プロポーズの言葉と場所を今もしっかり覚えている。
10.結婚はゴールではなく、スタートだと思う。
11.ふたりの定年後の生活が楽しみだ。(もしくは楽しみにしている)
12.生まれ変わっても一緒になりたいと思う。
結果
3個以下
仕事や子育て優先、パートナーのことはついなおざりに…。
相手も自分のことなんて後回し?たまには自分の本音を相手にぶつけましょう!
4〜8個
夫婦の会話も減り、パートナーの存在が空気になっているあなた。
ちょっとしたプレゼントなど「恋人」をやり直してみてはどうでしょうか?
9個以上
常に一緒にいることも苦にならない。
言いたいことを言い合っても仲良しというカップルの理想型です!
さあ、いくつ当てはまったでしょうか?
詳しい診断は公式ホームページ(www.roku-love.com/)をご覧ください♪
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別に悪いとかしらけるとまでは言いませんが、前の2組が凄くよかったですもんねぇ。
英語のラブレターの返事は「I love you too,Shizuo.」ってたった一言だったですけど、ホロリと来ちゃいました。
全体としてはやっぱりベテラン俳優の味のある演技で、落ち着いて鑑賞できたという感じです。^^