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評価:8.0/10点満点2009年95本目(89作品)です。
【あらすじ】私生活もキャリアも冴えないシナリオライターの道雄(小日向文世)は、留学生時代の親友で、レストランの店長をしている大介(生瀬勝久)の結婚式に出席するため、20年ぶりにロサンゼルスを訪問。
大介の結婚式を前にワインの産地ナパ・バレーへドライブ旅行をすることになった2人は、食事をしていたレストランで、偶然にも道雄がかつて家庭教師で英語を教えていた片思いの麻有子(鈴木京香)と再会。
久々の再会に大はしゃぎする大介とは対照的に、道雄は彼女の成熟ぶりにショックを受け、ワインを飲みすぎた挙げ句、酔いつぶれてしまい、一方の大介は結婚目前にもかかわらず、麻有子の友人で、画家志望のミナ(菊池凛子)に惹かれてしまうのでした。
アカデミー賞5部門にノミネートされた「サイドウェイ」が、海外スタッフのもとリメイクされ、オリジナル同様、冴えない40代の男同士の1週間のドライブ旅行をコミカルに描いています。
【レビュー】物語は淡々と進行していく展開ではありましたが、話も非常にまとまっており、出演者の演技も非常に良く、安心して見ることができました。
アラフォー世代やR35向けの内容ではありますが、20代の僕でも十分に楽しめました。
舞台がワインの産地、アメリカ西海岸のナパ・バレーと言うこともあり、次々とワインが出てくるため、
ワイン通の方は、映画の内容はもちろんのこと、どんなワインが出てくるのかも徐々に気になってしまうのではないでしょうか。ただ、個別のワインの違いが分からない場合もあるので、良く注意して見ておいてください(笑)
主演の小日向文世は、情けない中年男を生き生きと演じており、対する生瀬勝久の陽気っぷりは見ていて面白く、アメリカっぽい性格の中年を見事に演じきっていました。
また、小日向文世と鈴木京香は「UDON」や「重力ピエロ」では夫婦役で、今回は恋人同士になれそうでなれない微妙な関係と言う設定でしたが、ほんの些細なことで口論となったり、麻有子にぎこちない状態でキスを迫る道雄が可愛くもあり、可笑しくもあり…。
過去2作品の夫婦役よりも今回の設定の方がマッチしていたように思えます。
結婚を目前に控えているのに、ミナに恋をしてしまう大介は、相手がアメリカの不動産会社の令嬢ということもあって、不安があったのでしょうか…。
「日本に帰ってミナと暮らしたい」と発言するなど、見ている側としては「おいおい!」とか「結婚前に何やってんだよ!」と突っ込みたくもなりましたが、突っ込めないところがまた切なくもあり、面白かったです。

ミナ役の菊池凛子は、日本人と言うよりは、日本語が多少話せる日系アメリカ人と言う感じでしたが、片言に聞こえる日本語が可愛らしい一方で、英語を流暢に話す姿は、ハリウッドが注目する女優だけに、貫禄がありました。
「バベル」では耳の不自由な女子高生を演じていたため、ほとんど声は聞けませんでしたが、日本語での会話と英語での会話とのギャップがあるところが良く、「バベル」とは180度違う印象を受けました。
結局、大介はミナに婚約していることがばれて、袋叩き?にされ、めでたく婚約者と結婚、麻有子は東京転勤となります。
道雄も帰国準備をして、最後の最後で麻有子に正直な気持ちを打ち明けようと麻有子の家で待っていますが、麻有子は既に空港で搭乗待ちをしていました。
そのことをミナに聞いて、道雄があたふたするところで終わりましたが、僕としては道雄と麻有子が空港で会って、告白をするシーンで終わって欲しかったですね。
そうすれば、「ハッピーエンド」になって、よりスッキリした終わり方になっていたのではないでしょうか。

道雄の
「最短距離が、ベストな道のりとは限らない」
「何を飲むかは重要じゃない。誰と飲むかが大切なんだ」など、シナリオライターらしい名言も印象的で、とても身に染みる内容でした。
道雄、大介、麻有子の日本でのエピソードがほとんど描かれていなかったのは腑に落ちませんでしたが、
見終わった後はほのぼのとした気持ちにさせる癒し系ムービーに仕上がっています。道雄と大介のコンビネーションは非常に面白く、小日向文世の笑顔を見ると、なぜかこっちまで癒されたような気分になりましたが、2人のボケとツッコミを見ているだけで、穏やかな気分になれるのも、この作品の魅力の一つかもしれません。
カリフォルニアの絶景に癒されるも良し、道雄の発する「名言」に共感するも良し、道雄と麻有子、大介とミナの恋愛模様を見るも良しと、どの視点から見ても、十分楽しめる作品になっています。
僕はワインに限らず、お酒類を自発的に飲むタイプではありませんが、この作品を見た後にワインを飲みたくなりました。
まもなく解禁されるボジョレー・ヌーボーを両親が予約をしているので、飲んでみようと思います(笑)
DVDがリリースされたら、仕事から帰ってきた後に、ワイン片手にこの作品を見るのもアリかも知れませんね!
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